ゴミ箱のない生活を目指して「今持っている物で何とかする」「ない物は作る」「常に持ち物を見直す」を合言葉に、シンプルで環境に優しいライフスタイルを追求する家族の悲喜こもごもを綴ります。
Tuesday, April 29, 2014
ここ最近読んだ、そこそこおすすめな本
最近はなかなか「これは!」という本に巡り合えていないのですが、何冊かご紹介したいと思います。
軽くスマッシュヒットだったのがこの上の写真にもある、Homeward Bound: Why Women Are Embracing the New Domesticity by Emily Matchar です。
これは日本でも「ハウスワイフ2.0」という名前で和訳本が出ているんですね。
アメリカでは近年、缶詰作りやお裁縫に精を出し、それをブログにアップしたり、自作のクラフトをEtsyというサイトでを売るという、専業主婦に回帰する元キャリアウーマンが増えていて、この本は女性の社会進出と家庭における役割などを歴史的に振り返ったり、高学歴専業主婦達に実際にインタビューした上での考察が興味深い一冊であります。
一昔前は、結婚した女には専業主婦になるより他に選択肢がなかったのですが、大学に行きその後就職した上で、自ら専業主婦というキャリアを選択するというのが、ここ最近の専業主婦回帰ブームという事なんです。
少し長くなるので、下に続きます。
この本によりますと、オーガニックにこだわり、自給自足を目指し、ジャム作りや缶詰作り、子供に手縫いの服を着せたりと、一見幸せそうに見えるこの生活は、結局「不景気」「就職難」「仕事と家庭の両立の難しさ」という、女性が働きたくても働けない状況が背景にあるというのです。
そして専業主婦というポジションが成立するために必要なのは、元気に働く夫です。
もし旦那さんが突然働けなくなったら、あなた手作りジャム作ってる場合じゃないでしょう!と著者は畳み掛けます。
保険に入っていれば何とかなると思いたいけど、家賃もデイケアも学費も医療費も何もかもこの国は高いですからね。
そして最近の専業主婦達は「充実してる自分」をブログで表現する、という部分が出て来るのですが、これには私もブロガーの端くれとしてドキッとしました。
こうストレートに言われちゃうと、グゥの音も出ないね(笑)
でも「どう私?幸せそうでしょ?」と思って私は書いているわけではありませんよ!このブログの意味の8割方は、日本にいる家族に宛てた私の生存報告みたいなものです。
話が脱線しましたが、興味のある方はぜひご一読を。
その他には、
Bread and Wine: A Love Letter to Life Around the Table with Recipes by Shauna Niequist
思い出のレシピと人生泣き笑いなエピソードが詰まった本。二人目不妊に悩む著者の葛藤に思わず涙。
Maxed Out: American Moms on the Brink by Katrina Alcorn
仕事と育児に振り回されてぶっ壊れるアメリカのママのリアルな話。
Marry Smart: Advice for Finding THE ONE by Susan Patton
Prinston大学(アイビーリーグ)などに通う高学歴女子達に向けた、生涯の伴侶は在学中に探せ!という突き抜けたメッセージの本。自分と同じ、またはそれ以上に頭の良い人達に囲まれ、そして賢い女性というものを違和感なく受け入れてもらえる事は社会に出るとそうない事だからだそうです。
Overspent American: Why We Want What We Don't Need by Juliet B. Schor
1999年に発行された少し古い本ですが、まだまだこの本の言わんとしている事はしっかり通じます。この頃から既に、働き疲れた人達が、経済的には苦しくても少し時間にゆとりを持って暮らす生活に切り替えるdownshifterがいたのが興味深かったです。
どの本も図書館にありますぜ〜。
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本の話
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