この森永のフリーズドライ甘酒にレモンの絞り汁を入れて飲むのが私のお気に入りで、特に学生時代は実家から送ってもらってよく飲んだものでした。
その頃は自分で手作りしてみようなんて気持ちは全く湧き起こらなかったのですが、ここ最近になり、せっかく麹を手作りしているのだから甘酒を作ってみようと思い立ちました!
材料と温度計と時間さえあれば、作業自体はそんなに大変ではないと分かりました。
用意する物は、
米 1合
米麹 200g
水 1-2カップ
温度計
炊飯器
今回は冒険して玄米と白米を混ぜてみました。
お米をおかゆモードで炊きます。
炊きあがってしばらくした状態で温度を計ると、72℃でした。麹から分泌される、お米のでんぷんを糖に分解する消化酵素アミラーゼが活発に活動出来るのは、25℃から55℃くらいまでで、60℃以上から急激にその活動が弱まり、65℃で0になります。(参考記事:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC376746/?page=3)
つまり、72℃のお粥に麹を入れても甘酒にはならないというわけです。
水をカップ1杯足して、50℃まで下がったのを確認して、麹を投入して混ぜ込みます。私の麹は生でなかなかバラバラにならなかったのですが、この時なるべく細かくすると発酵が更にスムーズになるでしょう。
そのまますぐ炊飯器の内釜にセットしてしまうとお釜がまだ熱いので、冷めるのをちょっと待ちます。
ふたを開けた状態でお釜を炊飯器にセットして、ざるなどがあればそれを上に置いて、またその上に布を敷いて、放置します。
うちの炊飯器の保温機能を使うと、60℃をあっさり超えてしまいましたので、保温でずっとキープ、という事は出来ませんでした。
あとはただひたすらに甘酒になるのを待つ、それだけです。温度が下がり過ぎたと思えば、蓋をして保温でちょっと加熱し、温度が上がり過ぎたと思えば、ちょっと水を足して温度を下げます。
午後3時頃から発酵を始めて、夜もう寝る時間だというのに甘酒までもう一息という状態だったので、そのまま常温で明け方まで放置してみました。
朝起きたら、甘酒が出来ていました〜。
フードプロセッサーで米粒を細かくして、早速レモンを絞って飲んでみましたら、
「本当に甘酒だ〜!!」
と、思わず声に出してしまうほどの美味しさでした。
市販のフリーズドライに負けない、普通に飲める甘酒になったので、これなら作る価値ありと確信しました。
試飲してみた夫も「レモンが合うね」「毎日飲んだら120歳くらいまで生きられそうだね」と言ってくれました。
そうです、甘酒は「飲む点滴」と言われていますからね!
さて、普通の甘酒は出来上がりと同時に火入れをして発酵を止めるという作業をするのですが、私は生きた菌を体内に取り入れたいので、それはしませんでした。発酵が止まらないという事は、甘味が今度は酸味に変わって来るので、酸っぱくなる前に消費したいと思います。
「甘酒 手作り」と検索すると、色々レシピが出て来ますが、料理というものはレシピと同じように作ったとしても、気温、湿度、材料、使う器具などで出来上がりがぐっと変わって来るものなので、自分の五感を使ってよく観察し、何度も作って自分だけの感覚をつかむという事が大事だなと、発酵食品を作る時は特に思います。
次回はこの甘酒を使って子供のおやつを作ってみます〜。
そうなんですよ!自分で作った甘酒って優しい甘さで本当に美味しいですよね。この前甘酒がなくてこのフリーズドライのを飲ませたら、息子一口飲んでマズっと叫んでました。
ReplyDelete…手作りものしか喜んで食べないのでもしかしたら結婚したときお嫁さんが苦労するかも?とちょっと思うこの頃です。
このあいだ日本にいる友人が、ちゃんと卵とミルクでプリン(アメリカではCreme Caramel またはFlanという、あれです)を作ったら、子供に”これ本当のプリンの味がしない!”と言われた、とがっかりしてました。Chiharu さんやおさけさんのように手作りしていれば、子供も本当の味がどういうものか判るように育つのですよね。もしお嫁さんが作れなければ、息子さんがお嫁さんに作ってあげられますから大丈夫です:)
ReplyDelete☆おさけさん
ReplyDelete手作り甘酒がこんなに簡単に出来ると知っていれば(麹さえあれば)、もっと早く作っておけばよかったです!朝飲むと一日元気が出るような気がしますね。最近は砂糖に代わる調味料としても、アメリカで注目され始めていますよね。
手作りの食べ物を喜んでくれる息子さんで羨ましい!うちの子達は微妙ですよ。。
☆isoldeさん
「本当のプリン」というのは、プッチンプリンみたいなプリンの事ですかね?でもうちも似たような事があって、お高いオーガニックの卵でプリンを作ったら「いつもより卵が卵臭い」って言われました(苦笑)
家ではなるべく手作りの食べ物をベースにする事で、子供達が大人になった時に、自分が食べたいと思う食の選択肢が増えてくれればと願ってます。楽な方楽な方と選んでしまうとどうなるか、今から少しずつ教えたいですね。