うちの長女はホテルに泊まるのが好きだと言います。どうして?と理由を尋ねると、
「きれいだから」
と言うのです。
この言葉は本質を突いているなと思います。旅行に持って行く最低限の荷物で人は生活出来るという事、部屋にはベッド、机、バスルームがあれば十分だと言う事、後の物は全ておまけだ、という意味が凝縮されている気がします。
人が実際に使う持ち物は全体の20%だけである、と片付けのプロはよく言います。本当に着る服は20%、残りの80%はタンスの肥やし。本当に使う食器は全体の2割、残りの8割はいつ来るか分からない「いつか」のため。
ゼロごみ生活を志すと、家の中に物を持ち込む事が少なくなります。そうすると今度は、既に家にある物が気になって来るんですね。
「これいつから家にあるんだろう?」
「これ最後に使ったのいつだろう?」
「これいつ次使うんだろう?」
最後に使った日が思い出せず、次に使う予定が具体的に思い付かない物は、処分対象です。
引っ越して行く人からもらったレディース用ゴルフセット。いい物らしいけど、もらってから一度も使ってないし、これから使う予定もなし、ということでさよなら。
これも人からもらった家の中で出来るパター練習マシン。何回か夫が使ったけど、家が狭いので出しておくと邪魔だし、一旦しまうと出すのがまた面倒でしばらく物置にしまわれていたので、これも思い切ってさよならです。
ここ数年で驚くほどに増えた子供のぬいぐるみや細かいおもちゃは、専用箱には入り切らなくなっていました。特にぬいぐるみは人からプレゼントでもらう事が多いし、なかなか簡単にはさよなら出来なかったのです。
何とか量を減らせないかと考え思い付いた方法は、新しいおもちゃ(アプリを含む)を家に入れる時は、既に持っているおもちゃを5個捨てる、というものです。
おもちゃは小さくてもいいので、5個と言えど結構簡単に見つけて来ます。
それで上の写真にも写っているミッキーのぬいぐるみともお別れ出来たというわけです。お別れしたくなかったのは私の方だったようです。
これらの処分アイテムは地元のThrift Shopに引き取ってもらいます。また誰かの役に立ってくれるなら、こんなに嬉しい事はないですね。
物を減らせば、収納グッズや整理術なんて必要ないのです。すっきりしたクローゼットや倉庫は本当に気持ちが良く、扉の向こうのごちゃごちゃ感というものは、気が付かないようでいて、意外と視界に入っているものだ、と痛感させられます。
このままどんどん身軽になって、急に引っ越しする事になっても驚かないくらいの家を目指したいと思います。
「家の持ち物を減らす」 これは私も課題です。
ReplyDelete気が緩んでしまうとあっというまにいらないものを買ってしまうんです。
反省です…
日本を離れるときに父に
「便利なものはそれにしか使えないもので、ほかの役に立たない。
そして必ず代用品があるから買ってはいけない。」と言われました。
ポテトをマッシュする道具、イチゴのヘタを簡単にとる道具…
それらをお店で取るたびにこの言葉と格闘しています。
Chiharuさんのこのお話も本当に心にしみてきます。。。
めざせ ホテルのような部屋 ですね。
お父様の言葉、素晴らしいですね。私も心に刻み込み、何かを買いたくなったら必ず思い出したいと思います。便利グッズに手を伸ばさないという心の強さを養いたいですね。
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